毎日いろいろな音声を聞き、起こしていますが、当然起こしやすいものと起こすのが難しいものがあります。
その違いはどこから来るかというと、1つは音声の録音状態の善しあし。
一番録音状態がいいのは、講演会、シンポジウムなど。発言者がマイクを使って発言し、周りは静かなので雑音もありません。
次が、企業様、官公庁の会議など。比較的よい録音状態です。ただ、発言者が何人もいるので、ときどきお声の小さい人が録音機から離れた場所で発言をすると、うまく音が拾われていない場合もあります。
そして、結構難儀するのが、ガヤガヤしている場所で録音されているもの。
座談会などがファミレスで行われている場合や、車の通行音が大きく入っている外での会話などは、話す声がかき消されることもあり、聞き取る難易度が高いと言えます。
その他、最近多いパターンとして、オンライン会議があります。
メイン会場のほか、何人かがオンラインで参加していることがよくあるのですが、
なぜか、どなたか1人の音声が途中で聞こえなくなる…ということが起こるのですね。
通信状況が悪くなってしまうようです。
いずれの場合も、できる限り聞き取るよう工夫し、精度の高い音声起こし原稿をつくるようにしています。
「録音状態あまりよくなかったのに、ここまで聞き取れたんですね」といううれしいお言葉を頂いたこともあります。
そんなときはこのお仕事していてよかったな、お役に立てたんだなとうれしくなりますね。
さて、起こしやすいか起こしにくいか、今回は録音状態について書いてきましたが、それ以外にも要因があるのですが、それはまた次回に書きたいと思います。