今回は音声の起こし方の種類についてご紹介したいと思います。
「起こし方に種類なんてあるの?」と思われるかもしれませんが、起こした文章がその後何に使われるかによって、起こし方にも違いがあるのです。
ご依頼の中で一番多いケースは、「ケバを取って、素起こし」です。
これは会議の議事録の音声起こしなどに多いパターンです。
ちなみに、ケバとは、「あー」とか「えっと」とか「うーんと」など、考えているときなどに思わず出てしまう音です。
会議の議事録は、話されている内容を正確に記録することが目的なので、ケバは必要ないですよね。
ケバというのも、よく聞いてみるとなかなか面白くて、1人の人の発言に、何度も同じケバが出てしまう傾向があります。
先日は「なんか」「なんかさ」がとても多い発言を起こしました。
口癖みたいなものですよね。
「要は」が多い発言も起こしましたが、「要するに」という本来の意味とはまったく関係なく、「要は」「要は」……とやたらと繰り返すので、これもケバの一種として省いて起こしました。
意味のなさそうなケバなんて、逆に起こす必要あるときあるの?と思われるかもしれませんが、ときどきケバも含めて起こすときもあるんですよ!
それについては、また次回に書きたいと思います。