新しいクライアント様との打ち合わせでお伺いすること。
いくつか決まったご質問をさせていただきます。
起こす時間、納期、納品方法などはもちろん、もう1点お伺いすることがあります。
それは、どのような起こし方をするかということです。
「ケバ」と呼んでいる「あー」「えー」などの余分な言葉を、残すのか残さないか。
繰り返しの言葉は切ってしまって、1回でいいのかどうか。
倒置の発現はきちんとした語順に直すのかどうか。
これらによって出来上がりのデータはまったく違ったものになってしまうのです。
「たかが聞いた言葉をパソコンで入力する」だけと思われがちですが、
例えば同じ音声を違う人が起こしてみたとしたら、決して同じ文章にはなりません。
句点の位置一つでも、なんだか違ったニュアンスになることもあります。
できるだけクライアント様の望む文章になるよう、打ち合わせは念入りに行う必要があります。
最近多かったのは、話者が言いよどんだり、考えたりする「間」をわかるようにしてほしいというご要望。
あとから文章だけを読む人に「間」を伝えるのは、なかなか難しいことですよね…。
「○○秒間無音」などの言葉を入れたり、短い場合は「……」で無音を表現することもあります。
よりよい原稿をつくるために、クライアント様のご意見を取り入れながら試行錯誤しています。