日々音声を聞き取る仕事をしているから、当然耳は鍛えられていくのですが、今日は別の話。
息子は障害があり、言語はとても不明瞭です。
親の私でも7割ぐらいでしょうか、聞き取れるのは。
2つ上のお姉ちゃんが、何と言っても一番聞き取ることができます。
江戸幕府13代将軍の徳川家重は言語不明瞭で、
側用人の大岡忠光が彼の言っていることをよく聞き取ることができたという話がありますが、まさに息子にとってのお姉ちゃんがこれ。
言っていることが伝わらないから、本人もイライラ、結局紙に書いて伝えることも。
でもその書いたものがまた間違ってるから、なかなかヤツの言いたいことを理解するのは難しいのです。
で、最後の手段は想像力!
「さっきテレビでこういう話題をやっていたから、こう言ってるに違いない」とか、
「そういえば今日は学校で○○の授業があったから、その話だ」とか。
そうするとビンゴ!で、「うん、うん」と話を合わせてあげることができるのです。
これって、実はテープ起こしでもよくあるのです。
1回目で聞きとれなかった箇所が、2回目聞くときになると話全体の流れが理解でき、
前後関係から想像する……すると、不思議と聞き取れるようになっているのです。
正確に意味を理解するために、想像力って大事なのです。