気になる症状があって医者に行ったけれども、「何ともないですね」で終わったことがありました。
しかし症状はいつまでも収まらず、何だか心配で別の医者にもう一度診てもらいました。
結果、やはり確かに異常はなかったのですが、最初に行ったお医者さんと違う点がありました。
「何ともないですね」で終わりにせずに、異常がないのになぜその症状が出るのか、いくつかの可能性を考えて教えてくださったのです。
そして、その可能性を考えた上でお薬を処方してくださったのですが、何とすぐに症状が改善されたのでした。
同じ「異常なし」でも、2つの医院の対応の違いで、次にもう一度かかるとしたらどちらに行きたいと思うか明らかですよね。
実はこのことで、以前あった音声起こしのご依頼のことを思い出しました。
最初に別のテープ起こし業者さんに連絡したそうなのですが、条件が合わずすぐに断られたとのこと。
その条件というのが、原稿の仕上がりの体裁に関することで、少しやっかいな要求だったので、私も実は「うーん」と、お引き受けするのをためらってしまいました。
でも、すぐその場でお断りするのではなく、いろいろお話を聞きながら、何とか工夫することで折り合いをつけ、お引き受けすることにしました。
一度別の業者さんに即刻断られたその方は、大変喜んでくださり、私もお仕事につながったのでとてもうれしく思ったのを思い出します。
最初のお医者さんの件と同じことが言えると思うのです。
「異常ないです」「お引き受けできません」で終わるのではなく、もう一歩踏み込んでみる、対話してみる、どうしたらいいか考えてみるのが大切なんだなと思った出来事でした。
ただ単に聞いた音声を起こして終わりではなく、お客様がどのような起こし方を望まれているのか、よく話を聞いて寄り添ったお仕事をしていきたいなと思っています。
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