「先日の納品物、バッチリでした。お礼をお伝えしようと思って」
お客様からお電話があって、うれしいお言葉を頂きました。
世の中いろいろなお仕事がありますが、どんな仕事もほめられたらうれしいですよね。
音声起こしは、納品物についてお客様がどう感じたか、わかりにくいお仕事です。
「音を聞いて文字を打っていくだけでしょ」と思われがちですが、同じ音声を例えば10人が起こしたら、10通りの原稿ができます。
句読点の打ち方、語尾が小さくて聞き取れない場合の処理の仕方、ひらがな・漢字の表記の仕方、「ら」抜き表現をどう扱うか…など、必ずや違いが出てくるものなのです。
そして録音状態が悪くて聞き取れない部分がたくさんあった場合。
「これ以上はどう頑張っても聞き取れない」と思って納品しつつも、穴あき原稿は心苦しく、お客様がどう思うか、とても気になるところなのです。
でも、納品した原稿のよしあしについてコメントしてくださるお客様はほとんどいらっしゃいません。
繰り返しご依頼をいただける場合などに「前回の納品物は悪くなかったんだな」と手応えを感じているぐらいなのです。
ですので、「バッチリでしたよ」と言うためだけにわざわざお電話をくださったことが、とてもうれしかったんですね。
よい評価を受けることは、励みになりますし、自信にもつながります。